好きなものに囲まれて暮らす
ミッドセンチュリーをはじめとする名作が並ぶ空間に迎えられた、ソフトブラックのYチェア。時代やテイストの枠を超え、ご自身の直感でまとめ上げたこだわり溢れるお部屋です。
名作という理由以上に大切にした、今の暮らしへの馴染みやすさ。その親和性と、日々の中で実感されている使い心地をご紹介します。


結婚祝いとして両親から贈られたウォールナットのYチェアとは、もう10年の付き合いになる。
最初は若々しかった木肌も、今では穏やかで温かみある色合いに変化して、まろやかな光沢を纏っている。
座るたびに手に触れるアームの滑らかさは、 10年間、毎日この椅子と対話してきた証だ。
気づいたら10年経っていたけれど、「長く使う」ということは、時間とともに、自分の暮らしの癖が家具に馴染んでいくこと。 そして、その変化を「美しさ」として愛せることだと思う。




ダイニングテーブルを新調することになって選んだのは、力強い木目を持つウォールナットの一枚板。
愛用してきたペンダントランプとテーブルランプで照らすと、ダイニングはしっとりと落ち着いた雰囲気になった。
ランプに使われている真鍮は無垢のもので、購入当初放っていた美しい光沢も、今ではアンティークのような佇まいを見せている。
はじめの頃は、指紋ひとつに一喜一憂していたけれど、それさえも馴染んで、すっかり良い味わいになった。
今はまだ新しいテーブルの木目も、数年後には深みを増していくだろうと思うと、今からちょっとワクワクしてしまう。


テーブルのサイズアップに合わせて買い足したのは、ソフトブラックのYチェア。
ウォールナットで4脚揃えるか迷ったけれど、ソフトブラックを合わせたときのメリハリやモダンな雰囲気も気に入っている。

朝、コーヒーを飲むとき。夜、灯りを落としてリラックスするとき。 ふとした瞬間に、家具の表情の変化に気づく。
古いものに惹かれるのは、纏った年月の美しさと、そこに宿るストーリーにロマンを感じるから。
ヴィンテージには、誰かが紡いできた物語を受け継ぐ魅力があるけれど、新品から育てる家具には、自分たちの時間を重ねながら物語をつくっていく楽しみがある。
10年もののYチェアがそれを教えてくれているように、これからの10年もこの場所で、新しい思い出を重ねていこうと思う。

【スタッフコメント】
ウォールナットを基調とした空間に、黒をアクセントとして取り入れることで全体が引き締まり、モダンでスタイリッシュな印象に。相性の良い真鍮を加えることで、重厚感や高級感の中にもあたたかみが添えられています。
工業的なテーブル脚部と有機的なフォルムの対比も印象的。Yチェアのアームの曲線やペーパーコードの座面が、空間に軽やかな抜け感をもたらしてくれます。
ペンダントランプのやわらかな光はウォールナットの陰影を美しく引き立て、経年変化した真鍮や艶のあるYチェアのアームからは、豊かな時間の重なりも感じられます。
素材やデザインに変化をつけることでウォールナットの魅力がより引き立つ、奥行きのある空間。モダンな佇まいの中に、あたたかな時間が流れるお部屋です。
CH24(Yチェア) ウォールナット/オイル ブラックペーパーコード SH43cm