相方のゴブレットカップです
ありがたいことにご好評をいただいているゴブレットマグ。この当店オリジナルマグの登場から5年目にして、相方が誕生しました。
開発当初は「ゴブレットマグSE」という開発コードネームを扱ってきました。しかしゴブレットマグPart2のような位置付けにするのは違う。ちゃんと単体で価値を持ったプロダクトとして世に出したい。夫婦や兄弟姉妹のようにそれぞれが独立しているけど一緒にいても様になる関係。
そんな思いから生み出されたのがこのゴブレットカップです。
コーヒー好きが作りました
取手の付いているコップ(飲み物用の器)全般をカップと言うので、厳密に言えばマグもカップの一つではあります。
しかし言葉の響きや見た目的に、マグはぽってりとしたシルエットでコーヒーをカジュアルに、カップは少しシャープなシルエットで紅茶を上品に愉しむ、といった印象がある気がします。
でも、コーヒーというのはカジュアルさだけでなく、苦味や甘さや酸味、コクを愉しめる飲み物。喉を通過した後に残る余韻も印象的。そういった繊細で上品さも感じるコーヒーの奥深さや心地よさをゴブレットカップでも味わっていただけたら、とは開発者である当店随一のコーヒー好きスタッフの談です。
キレッキレのナイフに豆ひと粒
実はコブレットマグのデザインが決まった時、最後まで迷ったのがこのカップのデザインでした。
カップをデザインするにあたってこだわったのはハンドルの親指がかかる部分。目立つ部分でもありホールド感をアップさせるためにも一番大切なディテール。
後付けのようなものではなく、自然で滑らかに、スマートに解決したいと思っていました。まるで柔らかい粘土をギュッと握った跡のような。それが最高のホールド感を生み出します。キレッキレのナイフでエグったような自然なラインに仕上げました。
通常はカップのような汎用的な物にコーヒーと限定するような装飾はしません。紅茶派の人が選ばなくなってしまうから。でもコーヒー好きが作るカップですから、そんなセオリー通りに作るよりも込めたい思いが勝っちゃいました。
その結果生まれたのが、飲み切ったあとわずかに残ったコーヒーが底に溜まって描くコーヒー豆ひと粒。
飲み終わってもコーヒーの余韻を楽しめる他にはないカップに仕上がったと思います。ここの調整に一番時間を使いました。
集めたくなるカラーバリエーション
和食器にも使われるブラウンの飴釉(あめゆう)
ゴブレットマグ同様に透明感が強く、濃淡による独特の表情を持つブラウンカラー。和食器にもよく使われる釉薬ですが、このシルエットだからこそ和風に振れすぎないバランスの良さがあります。
撮影協力:FLATWHITE COFFEE FACTORY 三春店
日本のインテリアに馴染みやすいカラシ色、マスタード
発色の良いイエローではなく、淡くかわいらしいパステル調のイエローでもなく、オトナっぽくてシブいマスタード。ネイビーとの相性も良いカラーです。
ミッドセンチュリーのアクセントカラーとしても人気のターコイズ
トルコ石をイメージしたターコイズ。ネイティブ・アメリカン(インディアン)の間では「地球をとりまく美しい空」を表す神の石として神聖視されているようです。ミッドセンチュリーインテリアの世界ではアクセントカラーとして使われることが多いカラーでもあります。
vanillaのイメージカラー、オレンジ
最もカラーの調整に苦労したvanillaのショップカラーでもあるオレンジ。ミッドセンチュリーを代表するグリーン、モンステラとのコントラストがとてもキレイ。オブジェとして大きな存在感を放つものに仕上がりました。
使い込んだデニムのような濃淡のあるネイビー
ブラウン同様、濃淡のあるネイビー。一見男らしい色合いですが女性にも人気。ナチュラルなテーブルにもウォールナットのテーブルにも良い差し色になります。
※レッド、グレーは廃番となりました。
コーヒータイムをもっともっと楽しく
世の中便利で機能的なものに溢れています。カップだって使いやすいものはたくさん。
便利さはもう満たされているから、僕らはデザインにとことんこだわりました。大好きなコーヒータイムがもっと愉しい時間になるように。 実はこのシルエット、ゴブレットマグを作った時に第2候補のデザインでした。
満を持して、コーヒー好きがコーヒー好きのために作ったこだわりのカップです。