Vitra(ヴィトラ)のデザイン|vanilla

Vitra(ヴィトラ)のデザイン

Vitra(ヴィトラ)のデザイン

Vitraが取り扱うデザインは「Vitraとは」のページでも触れた、イームズとのデザインが一つのきっかけになっています。
ですが、創業者の息子であるロルフ・フェルバウムは製品を売るだけでなく、デザインそのものについて環境との関係性をより深めようと試みます。そのために1980年代頃からモダン家具のコレクションを始め、これがのちのヴィトラデザインミュージアムへと繋がることになります。
このデザインへの理解と探究心が、時代を超えて愛される名作デザインから現代を生きる最新のデザインまでを取り扱う今現在のVitraのルーツになっています。
このページではVitraが取り扱う時代性を超えたデザインについて、デザイナーと代表的なプロダクトをご紹介しています。



Vitra(ヴィトラ)ブランドロゴ

Vitra(ヴィトラ)とは、1950年にスイスのヴァイルアムラインに創業した家具メーカーです。小さな家具什器のメーカーとして始まったヴィトラは、今では様々なデザイナーと協業しデザインを生み出す世界的なリーディングカンパニーとして知られています。

vitraアイテム一覧


Vitraとイームズ

「Vitraとは」のページでも触れましたが、Vitraとデザイナーズインテリアが繋がる1つのきっかけになったイームズ。1953年にVitraが視察旅行先のニューヨークで、当時デザインされてまもないイームズのDCWとの出会いが全ての始まりです。

イームズDCW
イームズDCW

イームズレッグスプリント
レッグスプリント

プライウッドチェアのルーツレッグスプリント

イームズのプライウッドチェア自体はイームズとハーマンミラーの初のプロダクトです。実はこれよりも前にイームズはプライウッドを使ったプロダクトを手がけており、それがレッグスプリントと呼ばれる、負傷した人間の足を固定するための”添え木”でした。

当時は戦争が終わったばかりで、アメリカだけでなく世界的に活気ある生活への憧れがあった時代。イームズのDCWで使われているプライウッドは、戦時中の最先端の技術から誕生したものですが、これをマイナスなものとして終わるのではなく、新しいデザインに活かしたことは、最新の技術でより良い生活を目指すイームズの想いを感じることができます。

プライウッドを使ったデザイン
プライウッドの影響を受けたバタフライスツール

1957年にハーマンミラー製品の製造販売のライセンスを獲得し、イームズやジョージ・ネルソンのデザインをヨーロッパで取り扱うようになります。
それと当時にプロジェクトVitraがスタート、今日に至るまで時代を超えて愛され名作家具の製造販売を続けています。 日本では1990年頃にFRP素材(いわゆるヴィンテージ品)の生産が終了した後に、1998年頃にVitraが現在のポリプロピレン製で復刻。

ヴィトラ社製

ハーマンミラー社製

ロゴの移り変わり

製造元の移行に伴い、シェル裏面のエンボスロゴも「Vitra」から「HermanMiller」へと変更されています。いずれもEames Office公認の正規品となります。

その復刻したVitra製イームズチェアは2011年にハーマンミラー製へ移行するまで、日本でも流通していました。現在日本国内でのイームズチェアはハーマンミラージャパンが取り扱っていますが、Vitraでしか製造・復刻をしていないイームズデザインも存在します。


Vitraで活躍するデザイナー

vitra(ヴィトラ)で活躍するデザイナー

イームズがVitraへ与えた影響は大きく、すぐに捨てられてしまうようなプロダクトを作るのではなく、長く使うことができる耐久性や、時代の流行りに流されないタイムレスなデザイン開発の考え方に表れています。
Vitraでは世界各国のデザイナーとの協業により、「機能性」と「デザインの美しさ」の2つを持った、使い手の暮らしをより豊かなものにしてくれる家具を生み出しています。
ここからはvanillaで取り扱うVitra製品の代表的なデザイナーとそのプロダクトをご紹介していきます。


時代を超えて愛されるデザイン

Vitra(ヴィトラ)Jean Prouve(ジャン・プルーヴェ)
Jean Prouve(ジャン・プルーヴェ)/1901-1984

■ジャン・プルーヴェ

フランスはパリ生まれのデザイナーであり、建築家。金属職人として訓練を受けた彼の作品は幅広く、照明、家具、プレハブ住宅、建築モジュラーシステムに至るまで工業生産可能なほぼすべてを網羅しています。


Vitra(ヴィトラ)Alexandar Girard(アレキサンダー・ジラルド)
Alexandar Girard(アレキサンダー・ジラルド)/1907-1993

■アレキサンダー・ジラルド

ニューヨークで生まれ。家具、展示、インテリアデザイン、グラフィックなど幅広い分野において活躍し、親交の深かったチャールズ&レイ・イームズや ジョージ・ネルソンとともにアメリカを中心としたミッドセンチュリーのデザイン界を牽引した人物の一人です。


Vitra(ヴィトラ)Verner Panton(ヴァーナー・パントン)
Verner Panton(ヴァーナー・パントン)/1926-1998

■ヴァーナー・パントン

デンマーク生まれのデザイナー。色彩と幾何学模様に魅せられたパントンの独創的な感性は、空間やファブリックデザインに表現されています。代表作パントンチェアはVitraの初めての自社開発製品です。


Vitra(ヴィトラ)George Nelson(ジョージ・ネルソン)
George Nelson(ジョージ・ネルソン)/1908-1986

■ジョージ・ネルソン

アメリカはコネチカット州生まれのデザイナーであり建築家、そして編集者と多彩な顔を持つ、ミッドセンチュリーを語る上で外せない人物です。Vitraとのパートナーシップの他、ハーマンミラー社のデザインディレクターとしても活躍。


現代を生きる最新のデザイン

Vitra(ヴィトラ)Jasper Morrison(ジャスパー・モリソン)
Jasper Morrison(ジャスパー・モリソン)/1959-

■ジャスパー・モリソン

ロンドン出身のデザイナー。「スーパーノーマル」をデザイン哲学に掲げ、本当の意味で私たちの暮らしを豊かにする、シンプルで実用的なデザインを追及し続けています。


Ronan & Erwan Bouroullec(ロナン & エルワン・ブルレック)
Ronan & Erwan Bouroullec(ロナン & エルワン・ブルレック) 兄:ロナン/1971-、弟:エルワン/1976

■ロナン&エルワン・ブルレック兄弟

フランス生まれの兄弟のデザイナー。Vitraとの協業は2000年からスタート。パリのデザインスタジオを拠点に、家庭やオフィス用家具、花器、磁器、ジュエリー、その他インテリアアクセサリーなど幅広いデザインを手がけています。


E.Barber & J.Osgerby(エドワード・バーバー & ジェイ・オズガビー)/
共に1969-
E.Barber & J.Osgerby(エドワード・バーバー & ジェイ・オズガビー)/ 共に1969-

■エドワード・バーバー & ジェイ・オズガビー

イギリス出身のデザインユニット。ロンドンのRoyal College of Artでともに建築とインテリアデザインを学びました。 1996年、Barber&Osgerbyという名前で自身のスタジオを設立し、 その仕事は工業デザイン、家具デザインから建築まで多岐に渡ります。

今買えるE・バーバー&J・オズガビーデザイン


Vitraが考えるオリジナル

Vitra(ヴィトラ)が考えるオリジナル

Vitraで取り扱うアイテムたちは全てがオリジナル(正規品)。それらはデザイナーとのパートナーシップにより作られるものや、大切に守られてきたデザインを復刻したものです。
市場ではコピー品やジェネリック品など、その見た目だけを真似て作られたものが流通しています。ですが、Vitraではデザインの本質はその見た目だけでなく、使い手が抱える問題解決やその方法と考えています。

Vitra(ヴィトラ)が考えるオリジナル

Vitra(ヴィトラ)が考えるオリジナル

デザイナーとオリジナルを作るメーカーには、お互いに信頼し尊敬し合う関係性が築きあげられています。単にオリジナルデザインを守るだけでなく、その時代に相応しいアップデートをできるのがオリジナルと言えます。それは人間工学的な側面や、リサイクル可能な素材の採用など、長く使えるオリジナルデザインを選ぶことはサスティナブルな活動への取り組みにも繋がります。


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