Vitra campus(ヴィトラキャンパス)|vanilla

Vitra Campus(ヴィトラキャンパス)

Vitra Campus(ヴィトラキャンパス)

Vitraは一つの家具メーカーとしての概念を超えて、プロジェクトVitraと呼ばれる文化的な活動そのものと考えることができます。
そしてその文化的活動を体感し、インスピレーションとして受け取ることができる場所がVitra Campus(ヴィトラキャンパス)です。世界的な名建築や20世紀の名作が並ぶ美術館など、実際に脚を運び体感できる場所ですが、その歴史の始まりは一つの大惨事から始まりました。
こちらのページではそのヴィトラキャンパスの歴史の始まりから、ヴィトラキャンパスを構成する魅力的な施設についてご紹介しています。



Vitra(ヴィトラ)ブランドロゴ

Vitra(ヴィトラ)とは、1950年にスイスのヴァイルアムラインに創業した家具メーカーです。小さな家具什器のメーカーとして始まったヴィトラは、今では様々なデザイナーと協業しデザインを生み出す世界的なリーディングカンパニーとして知られています。

vitraアイテム一覧


Vitra Campusの始まり

ヴィトラキャンパスの歴史の始まりは1981年に遡ります。当時vitraの工場があったヴァイルアムラインを落雷が襲います。大火災に見舞われた工場や施設は一瞬にして廃墟となり、vitraにとって最悪の事態に陥ってしまいます。
ですが、創業者の息子であり当時経営を受け継いでいたレイモンドとロルフの迅速な判断により、この逆境を乗り越えることができました。

vitra(ヴィトラ)ニコラスグリムショウの建築(ヴィトラ)ニコラスグリムショウの建築

元々当時のvitraには本社移転の計画がありました。その計画を建築家のニコラス・グリムショウと共に進めていたこともあり、大惨事の後もすぐにニコラス・グリムショウへ連絡を取ることでいち早く次のステップへ進むことができました。
大惨事から約6ヶ月後、ニコラス・グリムショウによって新しい建築が完成し、vitraは新しいスタートを切ります。その建築は既存の部品のリサイクルなど経済面を考慮しながらも、間に合わせの建物ではなくvitraが求めた「建築」として完成しました。

vitraキャンパスのマップ

vitraキャンパスのマップ

大火災という不運には変わりありませんが、この火災があったことで新しい建築を生み出すきっかけになり、これが今なお更新され続けるヴィトラキャンパスへと繋がっていきます。


Vitra Design Museum

Vitra Design Museum(VDM:ヴィトラデザインミュージアム)は1989年に建築家のフランク・ゲーリーによって建てられました。

Vitra Design Museum(ヴィトラデザインミュージアム)
Vitra Design Museum(ヴィトラデザインミュージアム)

フランク・ゲーリーとの出会いのきっかけは、リトルビーバーチェア。当時スペシャルエディションとしてvitraから販売されていました。VDMは今でこそ立派な美術館ですが、フランク・ゲーリーには新しい工場の設計を依頼し、その前にvitraが所有している家具コレクション収納するための小屋を置くことが構想の始まりとなっています。

Vitralittlebeaverchair(ヴィトラリトルビーバーチェア)
リトルビーバーチェアのミニチュア

Vitrawiggle(ヴィトラウィグルチェア)
ウィグルサイドチェアとスツール

フランク・ゲーリーがデザインしたリトルビーバーチェアとウィグルサイドチェア・スツール。フランク・ゲーリーは私たちにとって身近な段ボール素材を美しく変化させました。彫刻的な椅子でありながら、座り心地も良く、充分な強度があります。

ただ、VDMは単なるコレクションの収蔵場所ではなく、デザインのための美術館です。vitraそのものを表現しながら、デザインに対する専門知識を深めることができる施設といえます。

Vitra(ヴィトラ)デザインミュージアム

Vitra(ヴィトラ)デザインミュージアム

Vitra(ヴィトラ)デザインミュージアム

Vitra(ヴィトラ)デザインミュージアム

その小屋には今ではチャールズ &レイ・イームズ、アレキサンダー・ジラード、アントン・ローレンツ、ジョージ・ネルソン、バーナー・パントンなどの名作家具が研究の目的で保存されています。また、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、マルセル・ブロイヤー、ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトなどの建築モデルも保管され、世界でもトップクラスのデザイン博物館となりました。


Vitra Haus

Vitra Haus(ヴィトラハウス)は2010年にジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンの二人の建築家によって建てられました。

Vitra Haus(ヴィトラハウス)
Vitra Haus(ヴィトラハウス)

ヴィトラハウスはvitraにとっての旗艦店であり、vitraホームコレクションの本拠地と言える場所です。ドイツ語で家を意味する"Haus"と呼ばれるその建築物は、その名前の通り家からデザインのインスピレーションを受け、日本で言う切妻屋根の長方形の建物が連なって作られています。

Vitra(ヴィトラ)ハウス
Vitra(ヴィトラ)ハウス
Vitra(ヴィトラ)ハウス
Vitra(ヴィトラ)ハウス
Vitra(ヴィトラ)ハウス
Vitra(ヴィトラ)ハウス
Vitra(ヴィトラ)ハウス
Vitra(ヴィトラ)ハウス
Vitra(ヴィトラ)ハウス
Vitra(ヴィトラ)ハウス

その建築の中にはショップやショールーム、アトリエやカフェが併設され、無数のvitraのインテリアアイテムで彩られることでクリエイティブな空間が広がっています。
訪れた人へ空間へのインスピレーションとデザインの探求など、vitraそのものを体感できる場所がヴィトラハウスと言えるでしょう。

Vitra(ヴィトラ)ハウス


Vitra Shaudepot

Vitra Shaudepot(ヴィトラショウデポ)は2016年にヴィトラハウスと同じくジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンの二人の建築家によって建てられました。

Vitra Schaudepot(ヴィトラショウデポ)
Vitra Schaudepot(ヴィトラショウデポ)

ヴィトラショウデポにはVDMの膨大なコレクションの中から厳選したアイテムが展示されています。VDMにもコレクションの収蔵はされていますが、現在は企画展としての活用がメインです。そこで常設展示ができる場所としてヴィトラショウデポが誕生しました。
ショウデポにはvitraが誕生するよりも以前、1800年頃から現在に至るまでの400点を超えるコレクションの数々を常時展示し、世界のデザイン家具の中で最も重要なコレクションとして位置付けられています。

Vitra(ヴィトラ)ショウデポ

Vitra(ヴィトラ)ショウデポ

Vitra(ヴィトラ)ショウデポ

Vitra(ヴィトラ)ショウデポ

初期の曲げ木の家具や、ル・コルビュジエ、アルヴァ・アアルト、ヘリット・リートフェルトなど、モダニズムの巨匠たちによるアイコン的なデザインだけではなく、ポップカルチャー期のカラフルなプラスチックの作品や、3Dプリンターで製作された近代のデザインまで並んでいます。


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