アレキサンダー・ジラードがサンタフェにある自邸に飾るために自身でデザインを手がけたウッデンドール。
当時は販売されることの無かった幻のデザイナーズオブジェは今、オリジナルの人形や残されていた当時の資料に基づきながら熟練の職人がひとつひとつ丁寧に作り上げられています。
ウッデンドールの中でも明るいレッドカラーとどこか茶目っ気のある生意気な表情がかわいい「ウッデンドール リトルデビル」
1968年のテキサス州サンアントニオで開催されたワールドフェア「El Encanto de un Pueblo―民族の魔法」で、赤い悪魔のモチーフは象徴的なシンボルとして、建物の外壁だけでなくポスターにも使われました。
1907年 アメリカ合衆国ニューヨーク州生まれ
ヨーロッパに移住後に建築を学び1949年ににはデトロイト美術館にて「For Modern Living」を監修。
また、当時チャールズ・イームズとの交流も始まる。デザインしていたラジオキャビネットが偶然にもそっくりであったことや、ジラードもプライウッドチェアを手がけていたことから親交が深まった。
その後1952年には親交のあったチャールズ・イームズとジョージ・ネルソンによってハーマンミラーに招かれ、テキスタイル部門デザインディレクターに就任しオフィスやレストラン公共スペースなどのあらゆるデザインを手がけた。
1959年にはニューヨークのレストラン、ラフォンダ・デル・ソロにて内装やグラフィック、食器、スタッフのユニフォームなど全てをジラード自身がデザインを手がけたことで名声が高まり、1960年代半ばにはブラニフ航空のためにロゴからラウンジファニチャーまでなんと17,543点ものアイテムのデザインを手がけた。
ハーマンミラーでテキスタイル部門を率い表現の自由を得たジラードが生み出したテキスタイルデザインは、配色、ウォールペーパー、印刷物、ファニチャー、オブジェクトなど、300点を超え、いまなおそのデザインは数多くの名デザイナーに影響を与えています。
一体一体にアレキサンダー・ジラードの遊び心が垣間見えるウッデンドールは思わずコレクションしたくなる魅力を持っています。名デザイナーであるアレキサンダー・ジラードが追求したデザインを時を超えて自宅で愉しむことは何よりも贅沢なことかもしれません。
ウッデンドールは全てが熟練の職人によるハンドメイド。 色の塗りムラや木材のカーブなど1点1点の個体差もハンドメイドならではの味わい。色ムラや着色時の付着物など同じものが二つと無い特別感が所有するものの心を打ちます。
幻の逸品をコレクションする
アレキサンダー・ジラードが自邸に飾るためだけに自身でデザインした「ウッデンドール」
テキスタイルデザイナーとして名を馳せた名デザイナーがこだわり抜いたデザインの人形と言うだけで特別感があります。
どこか困り顔のような茶目っ気のある表情がクスッと笑いを誘います。
サイズ的にも小さなものになるのでふとした時に目に入るとそれだけで心が癒されますね。
私個人的な疑問をいただいたのが服を着ているみたいなボディのフロント部分のペイント。真ん中に線が引かれボタンのように白い点が描かれています。
さらに耳かと思ったら角だった部分。よく見れば頭には耳が描かれていました(笑) まさしく小悪魔的な魅力を持ったインテリアオブジェですね!