KNSの素材について | インテリアショップvanilla

KNS(KarimokuNewStandard/カリモクニュースタンダード)

KNSで使われる小径木

すべては小さな国産材から

今では国内でも老舗の家具メーカーとして知られるカリモク。半世紀以上にわたりたくさんの家具を世に送り出してきましたが、それは同時にたくさんの木材と向き合ってきた証といえます。
でも、その向き合ってきた木材のほとんどは輸入材でした。日本は先進国とはいえ、街から少し離れれば里山があり、森林に囲まれているはずです。それならどうして国産材を使わないんだろうと思いませんか?

日本に潜在的に多いのは広葉樹と言われていますが、生産の不安定さや巨木ではない小径木がほとんど。家具用材としてはお世辞にも向いているとは言えず、輸入材と比べて使いづらいものとされていました。

そこで、木を知り尽くしたカリモクが2009年に発表したブランドKNS(Karimoku New Standard)では、北日本を原産地とするカエデ、クリ、ナラなどの「国産広葉樹」にスポットをあてました。
小さくても同じ広葉樹として。
小さくても価値ある国産材として。
カリモクが培った技術で小さな国産材は高品質な家具へ生まれ変わりました。


価値ある日本の森

価値ある地産地消

日本は国土の約70%を森林が占めている、世界でもフィンランドに次ぐ有数の森林国。気づけば小さい頃から木々に囲まれてきた日本人にとって、木はとても身近な存在です。
でも、この身近な木を有効活用できているのかと言えば、そうではありません。実は自給率は30%程度と低く、使われていたとしても紙の原料やバイオマス発電の燃料としてのチップ材が大半。

これを知った時「もったいない」ことだと感じました。目の前に極上の素材があるのに、その素材を活かしきれていない現状。せっかくなら、日本で生まれ育ったものを日本のデザインとして形にするべきではないでしょうか。

SDGsという言葉が当たり前になった時代に、KNSでは極上の素材の本当の活かし方を考え、デザインを作り出しています。この木材の地産地消とも言える取り組みは、KNSのアイテムを選ぶ自分達にとっても身近なことと言えるでしょう。

工場の風景


価値ある日本の森

素材から始まる三方よし

国産広葉樹がある里山。里山は人が手を入れながら、自然と共存してきた大切な場所ですが、その多くが人口の減少や高齢化に伴う林業の衰退などの社会問題を抱え、その質の維持が難しくなってきています。
里山の維持、管理のために伐採された間伐材をカリモクが価値あるものとして選び、フェアトレードすることは、日本の林業の活性化の第一歩。
そして日本の林業を守ることは、これから先の大切な日本の資源を守ることに繋がります。

国産広葉樹がカリモクが培った技術で、世界に通用するデザインとして生まれ変わる。そのKNSのデザインを選ぶことは自分の生活を豊かにするだけでなく、小さな社会貢献の一つと言えます。
カリモクは木材を扱う企業として、「木が育つ場所」とその木を選びデザインをする「作り手」、そしてその作られたデザインの「使い手」を考えることで、サスティナブルな社会を目指しています。


KNSで使われる主な素材

KNSでは主に北日本を原産地とするカエデ、クリ、ナラなどの広葉樹を使用しています。里山や森林の保全に伴う小径木の間伐材なども積極的に取り入れ、それらも価値ある広葉樹として、家具デザインに活かしています。

●カエデ材

辺材は淡い灰白色、心材は明るい赤褐色で濃い色の晩材帯があります。木理は美しく、波状時に鳥眼斑や虎目調の木目が特徴です。 材質は緻密で狂いが少なく、高い耐久性を持っています。 また、ずっしりと重量感があることから朱肉の付きも良く美しい陰影を楽しむことができます。

●クリ材

重硬で高級感があり、優れた寸法安定性からサイズの狂いが少ない木材です。 耐久性や耐水性に優れており、虫に対しても特別な処理の必要性がないほど耐性があるので、住宅の土台として使われることもあります。木としての風合いは環孔材なのではっきりとした木目を楽しむことができます。国内では大木のクリの木は少なくなってきており、貴重な国産材の一つと言えます。

●ナラ材

ミズナラは山地に多く分布し、コナラに比べ葉柄が短めです。コナラは全国各地の平地や里山でみられ雑木林を構成する代表的樹種として知られ、秋にはドングリを実らせます。斑が入るのが特徴で、斑が大きく虎の毛のような斑点模様に見えるものを虎斑(トラフ)と呼びます。海外では虎斑は「シルバーグレイン(銀色に輝く杢)」と呼ばれ、価値あるものとして親しまれています。


ナチュラルマーク

デザインの中に生きる素材

天然木を使って作られるKNSのアイテム。それらは「ナチュラルマーク」と呼ばれる、自然な節や、筋状の木目、虎斑、色味の差などが見られます。デザインされてもそれらは木が生きていた証として楽しむことができます。 また、小径木を有効活用することで、細かい木の組手なども商品の意匠として魅せています。

KNSキャストールオットマンのディテール

KNSキャストールダイニングテーブルのディテール

KNSカラーグリッドのディテール

KNSエレファントサイドテーブルのディテール

※天然木ならではの色柄や節などは、製品一台づつ異なります。
※節などには凹凸のある場合があります。
※木目の見えない塗装色にも節などが入りますが、ヘコミや割れではありません。
※KNSの製品の木部の塗装仕様は全てウレタン塗装です。

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