灯りに触れる
小さな頃マッチの火も、ろうそくの火も指先でつまんでみたい、というか掴めそうな気がしていました。
もちろん、ろうそくは本当の火ですから触れちゃいけません。そのあたりは当時の大人の言葉と実体験で学習済みです。
ただ、光のすぐ近くを触って明るさを変えるウィックを見ていたら、まるでろうそくの火に触れているみたいで、なんだか小さな頃に考えていたことを思い出したりもしたのです。
映画で見たことのある「アレ」
手燭(てしょく)=手持ち燭台ってご存知ですか?
燭台とは字のごとくロウソクを立てる台座のこと。それを手持ちにした物が手燭で、中世ヨーロッパが舞台の映画を見ていたりすると、夜に明かりとして持ち歩いているアレのことです。
Wick ウィックはそんな手燭をモチーフに、クラシックなフォルムにポータブル電源とLEDを組み込んだ、いわばクラシックと現代技術の融合ともいえるテーブルランプです。
そんなに明るさって必要?
日本では高度経済成長期を境に夜も部屋をしっかりと明るくする習慣がつきましたが、欧米では夜は暗いもの・という文化もあって煌々と部屋を明るくすることは少ないと言います。
日本人は働きすぎなんて言われるくらいですから、もうちょっと家に帰ってからはリラックスしても良いんです。
ちょっと部屋を暗くして、最低限の灯りだけつけてボーッとしたら良いんです。
一般的に照明には何かを照らす、明るくするという用途があると思います。
ですが、逆に何かを照らすというのではなく、雰囲気を楽しむことができる照明って結構レアなんじゃないかと思うんです。
少しの明るさの中でくつろぐなら、これくらいのオブジェ的な照明がおすすめなのです。
少し早起きした朝、陽が昇るまではWickの小さな明かりで過ごしてみては。
もちろんテーブルランプとしても優秀。クラシックな見た目でテーブルに華を添えます。
火を使わないので、植物やドライフラワーの近くで使っても安心です。
デザイナー
graypants グレイパンツ
Graypantsは、自由な雰囲気のワシントン州シアトルを拠点として2007年にデザイナー・建築家であるジョナサン・ユンカー&セス・グリズルにより設立。主力商品である再生段ボールを素材とした「SCRAPLIGHTS」を発表します。2012年にヨーロッパへ進出するため拠点をオランダのアムステルダムに拠点を移し、プロダクトから建築空間に至るまで多岐にわたるユニークな活動を行っています。Graypantsは、世界中の有力企業とのコラボレーションとカスタムデザインでグローバルな展開をめざしています。現在は、建築設備からパブリックアートワークまで活動を拡大し続けており、家庭用照明、商業照明、家具、梱包デザイン、建築などを手掛けています。
タッチセンサーで4段階の明るさに
Wick ウィックには発光部の下にタッチセンサーが備わっていて、LOW-MEDIUM-HIGH-揺らぎと4つのタイプに切り替えることができ、温かさを感じさせるような淡いオレンジの明かりが灯ります。