クラフトマンシップが創り出す美と自然素材の温もり
CH23は1950年、ウェグナーがカール・ハンセン&サンにデザインした最初の椅子コレクションの一つです。芸術性、人間工学を考慮したフォルム。斬新なデザインというばかりでなく、ウェグナーはこの時、モダン家具デザインに新しい風を吹き込む一連の椅子を創り上げました。
クラフトマンシップが映える埋め木が美しい、曲げ木技術を応用した背もたれ。ダブルで張られた美しいペーパーコード、そして、この椅子に安定性を与えている後脚のデザイン。
一見すると何も変哲のないシンプルな椅子ですが、よく見るとディテールに凝っていることがわかります。
カール・ハンセン&サンは、CH23を2017年に復刻、再びコレクションに加えました。ウェグナーが追求した美しさとフォルムをオリジナル図面に基づきに忠実に再現しています。
デザイナー
Hans J. Wegner(ハンス J. ウェグナー)
創造力に溢れ、多作で知られたデンマークの家具デザイナー ハンス J. ウェグナー。特に椅子は500脚以上のデザインを残し、そのほとんどが名作として世界中で知られる、まさに椅子の巨匠と呼ぶにふさわしいデザイナーです。代表作と言える名作 Yチェアは1950年から継続して生産されています。
シンプルな美と機能性を追求し、その家具の核となるもの、その家具の本質ともいえるべきものを露わにしていく。これが、ウェグナーが後世に遺した最も大きな功績と言えます。