時を刻むスツール
1960年、チャールズ・イームズは米国・タイムライフ社のためにイームズエグゼクティブチェアを設計。そしてレイ・イームズは、夫のチャールズが設計したチェアに合わせた補完的な製品のデザインを依頼されました。
彫刻家としての教育を受けたレイは、依頼に応じてこのウォールナットスツールを製作。彼女自身もこのスツールを大変気に入り、カリフォルニア州ロサンゼルスのパシフィック・パリセーズにあるイームズ・ハウスのあちこちに置きました。
60年の時を経て
1960年の誕生から60年以上が経った2024年。当時は多くのデザイン構想がありながらも3種類のみ製造され続けてきたウォールナットスツールに、新しいデザインが加わりました。さらに、ウォールナット材だけでなく、アッシュ材にブラック塗装を施したエボニー仕様も新たにラインナップ。名前も「イームズターンドスツール」として生まれ変わり、これからも名作スツールとして選ばれ続けていきます。
ある美術館の学芸員がこのスツールを二つ、自分の息子と娘のために注文しました。「卒業祝いですか」と尋ねられて、彼はこう答えました。
「いいえ、子どもたちはまだ5歳と3歳です。ですが、一生持ち続けることができる、本当に素晴らしいものと共に成長する経験を与えてやりたいと思ったのです。」
暮らしの名脇役
アッシュ材無垢のブロックを接着し、回転させながら削り出していく。チェスのコマの様なスツール。
天然木のため木目は不揃いで稀に節もあり、湿度の影響で接着面が剥がれることもある。ずっと使っていく中で細かい傷や凹みもついていく。でもそうやって、自分の暮らしに馴染んでいくことでやっと自分のモノになる。
どう使うかではなく、自由に使って共に成長するイームズプロダクトです。
デザインは4種類
イームズターンドスツールのデザインは全4種類。デザインやサイズはエボニー・ウォールナットで共通となります。また、上部と底面についてはどちらを「天面」にするかはお好みでお使いいただけます。