ウェグナーのYチェアと
素材は違えど編み込みのシートと綺麗な曲線がリンク!どちらも使うほどに自分に体に馴染んでいく家具と言えます。傷や汚れもいずれはアジとなることでしょう。
秋田木工 剣持スツール ラタン No.202-R(座面籐張り)ブナ ナチュラルカラー
新鮮な食材を見ると出来上がった料理が目に浮かんで思わずニヤッとしてしまう。
遊園地へ移動中はすでにテンション超高め。
新品のジーンズを手に入れると色落ちした状態を想像してワックワク!
未来に起きる楽しいことが想像できると、人は幸せな気持ちになります。皆さんにもきっと心当たりがあるはず。
ジョージ・ネルソンも自身のプロダクトに好んで採用したラタン。vanillaスタッフのほとんどに欲しいと言わせたラタン。
ラタンの魅力はいったい何なのか。
その答えは、魅力を増した未来予想図がイメージできることだと思います。
モノを長く大切に使うことが益々注目されています。SDGsも特別なことではなく、当たり前ことをちゃんと実行することが大切なのだと思います。
でも、禁欲的なストレスを感じて過ごすのはちょっと苦しい時も。どうせ使うなら愛着が増していくモノがおすすめ。
新品のきれいな状態も魅力的ですが、時を経て変わった表情に惹かれる人も多いのではないでしょうか。
革・木・真鍮・デニムに見られる自分だけのモノに育っていく特別な素材。それはラタン(籐)も同じ。
使うほどにその魅力にハマっていくこと間違いなし。
スツールって椅子の補欠的な、ちょっと脇役のように思われがち。
背もたれのある椅子があるならわざわざスツールを選んで座るってあまりないかも。キッチンのような狭いエリアで大活躍!みたいな、便利さが先に来てしまう家具かもしれません。
そんなスツールもカゴメ網のラタンを纏ったデザインなら主役級の存在感に。インスタ映えするスツールと言っても過言じゃありません。
1958年発表のスツールNo.202。通称『剣持スツール』
柳宗理のバタフライスツール誕生の2年後でもあり、まさに日本のミッドセンチュリー真っ只中。
インダストリアルデザイナー剣持勇の代表作として、ヤクルトのボトルと並んで華美な装飾がなく、かつ、一度見たら忘れない美しさ。
日本で唯一「曲木」の専門として100年以上の歴史を築いてきた秋田木工だからこそ作れる美しい曲木の脚はいつ見ても惚れ惚れ。つい触りたくなります。
都市生活向けの家具として省スペース化を実現するスタッキング仕様。スタッキングした様もとても綺麗で、複数脚所有する人の気持ちがよくわかります。
剣持スツールラタンはカリモク60や北欧家具との相性の良さが際立つ。
定番の剣持スツールは座面が体に合わせて湾曲していますが、ラタンタイプはフラット。そのため、トレイやちょっと厚めの雑誌を置けばカリモク60ソファのサイトテーブルとしても重宝します。このさり気ない合わせ方がとてもオシャレ。
また、アアルトのテーブルやウェグナーのYチェアなど、曲線美に定評のある名作家具との相性も抜群。鴨とネギのお蕎麦くらい、違和感が無いどころか相思相愛。
こんな合わせ方をしている人にセンスの良さをビリビリ感じてしまいます。ちょっと物足りなさ感じている人にオススメする逸品です。
剣持スツールは秋田県湯沢市で作られる完全なるMade in Japan。豪雪地帯と稲庭うどんで有名な湯沢市ですが、やっぱり小野小町の生誕の地が印象的です。美で繋がりました!
それなのに純和風とは感じさせないデザイン。どことなく海外の雰囲気を感じるのはやっぱりラタンの存在だと思います。こんなアイテムがインテリアをワンランクアップさせる存在となります。
100%〇〇系インテリアではなく、ちょっとだけ異なるテイストを加えるとぐっと良くなりますよ。
カリモク60のライティングチェストと合わせてみる。同じカリモク60のスタッキングスツールを合わせるのも良いけれど、こんなスタイリングも粋!ちょっとしたライティング作業もテンションが上がります。
剣持勇はイームズチェアを持っていたそうです。
しかも、イサム・ノグチによって日本に初上陸した2脚のうちの1脚を。詳しい経緯はさておき、剣持勇がイームズチェアに惚れ込んでいたというのは確か。わかります、その気持ち。
当時イームズチェアの作り方は日本の技術や創造力をはるかに凌ぐものだったはず。今となっては剣持勇が関わったコトブキや秋田木工、天童木工は世界有数の高い技術を持った工場であることは間違いありません。熟練の職人技が光っています。
もしかしたら、イームズチェアが無かった剣持スツールは生まれていなかったのかも?
この剣持スツールのオーナーになる方に知っておいてほしいことがあります。
スタンダードな布張りタイプと違い、座面はタフではありません。
踏み台として座面に立ち上がったり、膝をついて1点に荷重をかけると破損してしまう可能性があります。板座に比べるとデリケートな仕上がりです。とはいえ、通常通りお尻で静かに座っていただければ大丈夫。
もし破損が頻発した場合、ディスコン(製造停止)になる可能性も否定できません。お早めにご検討ください。
※業務用での使用はおすすめいたしません。
定番の布張りの剣持スツールよりも座面が大きい仕様となります。そのため、布張りタイプとのスタッキングはできませんのでご注意ください。
繊維質のラタンは小さなささくれが生じやすく、使い込むことでさらに増えることもあります。また、色味や表情が異なるものが編み込まれている場合もありまが、これらは天然素材の特性となります。