カール・ハンセン&サン CRAFT STUDIO 見学レポート | インテリアショップvanilla

カール・ハンセン&サン CRAFT STUDIO 見学レポート
カールハンセン&サン CRAFT STUDIO 修理を待つCH24(Yチェア)たち

初公開のカール・ハンセン&サン国内工房をレポート

今回私たちは、カール・ハンセン&サンジャパンの国内工房である「CRAFT STUDIO」の見学会に参加させていただきました。
CRAFT STUDIOはペーパーコード張替えや座面の交換、取り付け、パーツ交換などのリペアを主体としたコンパクトな工房。
当日は実際にお客様が使用していたCH24=通称Yチェア(※以下Yチェア表記)のパーツ交換やメンテナンスをはじめ、Yチェアのペーパーコード張替えデモンストレーションなどを間近で拝見。 カール・ハンセン&サンのクラフトマンシップに対する想いを感じる貴重な機会となりました。

ぜひ、最後までご覧ください。

CH24(Yチェア)のメンテナンス実演

剪定鋏でカットされていくペーパーコード
CH24 Yチェアのフレームに歪みがないかを確認

カール・ハンセン&サンの代表作と言えばYチェア。
世界中で愛される名作ですが、その人気は日本も例外ではありません。
そして多くの方に愛されるということは、長年使用されたYチェアの修理依頼の数が多くなることにもつながります。
この日、修理の様子を見学したのはブラック塗装のYチェア。
使い込まれ、変色した座面のペーパーコード。裏側を見るとペーパーコードが切れてしまっています。
「それでは切っていきます。」とベテラン職人の小森谷さんの声と共に剪定鋏で勢いよく切られていくペーパーコード(非常に硬いので普通のハサミでは切れないそう)。
埃や汚れを落としながらパーツの破損や緩みがないか、確認されていきます。今回は緩みが確認されたので、後日バラして接着をしていくとのこと。

補修が必要な箇所に目印が付けられていきます

「メンテナンスをしていると皆様、愛着を持って使用してくださる事がよく分かります。」と話す小森谷さん。 こういったメンテナンス性の高さもYチェアが長く愛用される理由の一つであると感じました。


CH24(Yチェア)の接合部の再接着

Yチェアのフレーム接合部に接着剤が盛られていきます
傷がつかないようにフレームを組み付け
組み付けが終わればバンドで固定していきます

次に登場したのはYチェアのウォールナット。
バラバラのパーツは接着剤を新しく塗り、専用のベルトでキツく締め付けることで固定されていきます。簡単そうな作業に見えますが、締め付けの強さや位置など細かく調整する姿はまさに職人技。
接着が完了してから、改めてペーパーコードの張替えが行われます。

長年使用される内にフレームの接合部分の接着剤が劣化します。
ペーパーコードを張替えるだけでなく、フレームもしっかり再接着することで、また長く使用できるのです。


CH24(Yチェア)のペーパーコード張替え

Yチェアにペーパーコードが張られていきます
手作業で編み上がっていく座面
工房のカールハンセン&サンのデザイン物が

最後に行われたのがYチェアの張替え実演。
見慣れたYチェアも、改めてペーパーコードが張られていない状態を見ると新鮮な気持ちでした。 1人の職人が一貫して編み上げる様は圧巻。
この日は約1時間ほど掛け完成。

途中、張替えを体験させていただきましたが、力加減が難しく、手も痛い。
とても1時間で編み上げることが想像できず、改めて職人の技術の高さや鍛錬を感じる事ができました。



最終調整まで終わったCH24 Yチェア

普段Yチェアを販売する私たちにとっても大変貴重な工房見学の一部をお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
いかに1脚1脚が職人の手によって丁寧に修理されているかがお分かりいただけたかと思います。

今回の工房で拝見した修理されていく数多くの椅子たち同様に、カール・ハンセン&サンの家具は長くお使いいただけるサポートが整っております。
これからご検討いただく方は、ぜひ安心して生活のお供(家具)をお選びください。

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