進化する椅子

椅子のルーツを辿る中で片持ち構造（カンチレバー）の椅子は需要なデザインの1つです。歴史は古くそれまでの「椅子の脚は4本」という概念を壊し、バウハウスの時代にマルト・スタムやミース・ファン・デル・ローエやマルセル・ブロイヤーの名作椅子が誕生。
当時はスチールパイプを曲げたフレームでしたが、その後アルヴァ・アアルトの曲げ木を使ったデザインに影響を与えそれはミッドセンチュリーを代表するパントンチェアのルーツにも影響を与えています。
そして現代。プラスチック製カンチレバーの椅子が誕生しました。パントンチェアも世界初の一体成型チェアですが、それよりも1歩進んだ2本脚構造。EVO-Cの由来となった「Evolutionary（進化論）」を体現したエヴォックは、往年の名作チェアのデザインを凝縮したネオクラシックな椅子と言えるでしょう。